2020年9月20日 第2回 学問の大衆化シンポジウム ご質問への回答
各講演に対して、アンケートなどでいただいたご質問やご意見にこちらで回答させていただきます。
他にご質問がございましたら、事務局までお送りください。
【困ったときは自分アジェンダ®を 実践~パワハラ事例から】
Q1.
児童、生徒、学生にもパワハラの解決策が有効なのか?と考えました。
A1.
有効だと考えています。自分アジェンダ®の考え方を職場のパワハラに応用する際には、ある程度人生経験を積んだ大人なので、「自分がもっとも安心している状態を思い描く」という、自分の人生に対して能動的な行動をとることを前提としています。子供や未成年の場合は、まだ自分の人生に対して能動的な行動をとれないこともあるので、そのプロセスに対しても支援が必要になると考えています。
Q2.
「アジェンダ」という言葉は辞書的にも分かりにくいものですが、講演のどの部分がアジェンダに相当するのでしょうか。
A2.
アジェンダは、ここでは目標やビジョンや方向性イメージなど、行き先を示す概念として使っており、具体的なものも抽象的なものも含めています。自分アジェンダ®では、パワハラ状態から脱出する最初のステップは「現実を忘れゼロの気持ちで、非現実とも思えるもっとも安心した状態を思い描く」ですが、このような曖昧な方向性イメージは目標やビジョンという用語ではそぐわないと考え、アジェンダという用語を使っています。
Q3.
パワハラに対して自己が対処する方法を教えていただいたと思いますが、法律や社会に訴えることは二の次でしょうか。
A3.
法律や社会に訴えることは、外部「支援」の一部として扱っています。今回の事例は職場の仲間はずれでしたが、社内で支援を見つけられなければ社外に支援を求める必要があります。たとえば、法的支援はもちろん労働基準局や◯◯支援センターのような公的機関に支援を求めることも考えられます。
コメント
- 聞いていてイメージが湧かなかったので、再度聞いてみたいです。
- 困った時は、たいてい脳が停滞または衰退してしまう事が多いので。自分アジェンダの話を伺い、分析して行くことは前向きな行動に繋がっていくんだ!と明るい道筋をしることができたので、役立てていきたいです。
- 現在の世情ではよくおきている現象ですね。少しでもなくなるようにしたいものです。何故なら、人間は誰でも同一の生きる権利を有していますから。自分の尊厳を侵害されるということ程、心を痛める物はありません。そのように思っています。
【何がアフガンの中村哲 医師を殺したか 社会参加における徳と智】
【混乱はチャンス: 生物進化から学ぶ新環境への適応】
Q1.
コロナ渦の後、従来に戻るのではなく、新しい環境を作るべきで、それは過去の生物絶滅後に起きたことから学べると理解しました。コロナ渦はこれからも違った種類が出てくると思いますが、ウイルスと共生する社会を作ることは可能でしょうか?できるとすればどんな方法があるのかとても興味があります。
A1.
私の拙い話をしっかりと理解していただき感謝いたします。我々人類は大昔からウイルスと共生しながら進化してきました。今回のコロナウイルスが完全に収束することがなくても、現代の進んだ科学技術や社会制度を以てすれば上手に共生することが可能です。それによって社会は一段進化したものとなるはずです。
Q2.
スイスのある地域に、植物等の種を収集し保存している事に関して、素晴らしい行動だなと感動しました。地球誕生にあたっての「ノアの箱舟」を想起させられました。生物の進化についてもっと詳細にお聞き出来たらとも思った次第です。
A2.
スイスではなく、ノルウェーです。「スバールバル種子貯蔵庫」はおっしゃる通り植物のノアの箱舟です。遺伝資源は一度失われると取り戻すことはできません。これからの気候変動に対応した作物を作り出すには、そのための原材料というべき植物の遺伝資源が必須です。これを失う事は人類の絶滅につながるでしょう。
【地元で活動して みよう】
ご意見1:学問は敷居が高いと感じるので、研究者や専門家には、伝達方法や言葉を易しくしてもらいたい。地元住民と研究機関とが同じ目線の高さで学び合えるのは素敵だと思いました。
アンケートでのご指摘、ありがとうございます。今後は、伝達方法や言葉を易しくする努力をいたします。地元住民と研究機関とが同じ目線の高さで学びあえるのは素敵だとのコメントは、我々研究者のグループとしては遣り甲斐になります。
社会活動を広めるには、政治家だけでなくリーダーが必要ですが、それをどうやって育てるかですね。余り力を入れると自分の研究が進まなくなります。バランスがむずかしい。
社会活動を広めるには、リーダが必要であり、その育て方についても重要性でね。議論したいですね。
ご意見3:
行政が行っているボランティア活動などに参加し社会に役立てば高齢者もやりがいを感じ、その活動が社会貢献になりある意味ウインウインの関係だと感じました。一方で、高齢者の意識改革がカギの様に思いました。高齢者の意識改革を行うには千差万別な条件があると思うので別な機会にお聞きしたいです。
アンケートでご指摘の、高齢者の意識改革を行うには、千差万別な条件があるいうことについては、事例検討を進めることが課題だと思います。この観点については、各自今持っている価値観等に対応して、千差万別のものがあります。引き続き、意見交換等の機会を持つことができればありがたいです。
東京都の冊子はどこで入手できるのでしょうか?
返信4:
東京フィフティ・アップBOOKは地元の市役所や都庁で入手できると思います。入手できない場合には、東京都福祉保健局 03-5320-4272 https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/ また、お話できる機会があることを期待しております。
“もっとゆっくりとお話しを伺いたかったです。興味や関心を持って、知識や経験を増やし自己成長していこうとう気持ちにさせていただけました。成功しても失敗しても充足できる視点を持っていきたいです!”
発表を聴講いただき、「~成功しても失敗しても充足できる視点~」とのフィードバック、ありがたいです。事例検討等を進め充実していきたいと考えています。機会がありましたら、ゆっくりと意見交換したいと思います。
ご意見6:
私が今回貴会への参加を希望した一番の理由は、この項に関して、関心が高かったことによります。出来たら、もう少し理論を深めてのお話であればよかったかなとの思いはありました。その理由は、今、私の居住地で、地域への貢献として多少の活動を行い、参加している団体で、会員の参考になる「地域での人のあり方、そして高齢に達した個人の過ごし方」等について、アドバイスと共にお話をしたいという思いがある為です。その下地は私なりに、ある程度まとめている。その参考になれば、との事でした。
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