2019年3月31日日曜日

メンバー


志柿 俊朗 Ph.D.
多様性を遺伝子・種・社会レベルで研究している。遺伝子レベルでは塩基配列をもとに、輸送蛋白がアミノ酸の多様性によってどのようにその機能を変化させるか、生物種(サツマイモなどの農業作物)レベルではDNAの多様性の創出(突然変異)によって塩害体制などの様々な機能を作り出した。また生物の絶滅危惧種の発生は、多様性の欠如がその一因と考えられる。このことから、人類にとって文化的多様性の維持が
死活問題であり、この観点から少子高齢化が抱える諸問題の解決策を研究している。



橋本壽之 Doctorate of Leadership Studies(リーダーシップ研究博士)
行動科学の観点から、人間・社会が未曽有の社会変化に直面したとき、どのようにして問題解決するかを研究を行っている。これまでの研究によれば、権威ある専門家が必ずしも主導的役割を果たすとは限らず、往々にして普通の名もない人々の素朴な疑問とその行動が効果的な役割を果たしてきた事実が明らかにされてきた。今日の、世界にも類を見ない現代日本社会が抱える問題を、学識ある専門家と、素朴な疑問と思考で行動するごく普通の人々(過半数を占める女性は勿論、加齢等による社会的弱者を含む)が持つ多様な考えを総合的に考察することにより、解決策を探求している。

小室 正紀 経済学博士

経済史・経済思想史の観点から、18世紀の日本など過去の人口停滞社会でシニアがどのような役割を果たしたかを研究。また、常勤職を持ち組織に従属した者ではなく、独立した社会人としてのシニア自立の思想を思想史を紐といて探求する。特に「隠居の思想」に注目。かつて、「隠居」は、決して社会からの引退ではなく、従来の仕事は次世代に任せた上で、より自由に活動するための社会的制度でもあった。伊能忠敬が隠居後に、大日本地図の作成を成し遂げたことなどは、その好例である。このような例は、忠敬に限らず、かつてはごく普通のことであった。その社会的制度の発展と衰退を考察する。


網あづさ 経営学博士
シニア世代が主体的に創造活動に挑み、周囲の人々を巻き込みながら、社会に貢献していくには、リーダーシップの考え方が有効である。リーダーシップを身分や権威によるパワーという固定概念から離れ、元来の機能である「働きかけ」と見直すことで、自分に対するリーダーシップ、周囲の人々に対するリーダーシップ、創造活動そのものに対するリーダーシップなど、さまざまな視点から応用することができる。
組織行動および行動科学の分野において、特に起業家の事業創造やイノベーションおよびネットワーク構築力などの研究をもとに、リーダーシップの主要要因としてクレディビリティ、ネットワーク、社会関係資本などを研究している。


下郡祐次郎 教育学博士
英語を第二言語として習得することによる異文化アイデンティティの形成、また、それによるポジティブな心理社会的所産を研究している。さらに、異文化間の偏見・差別そして共通点を理解・促進するために必要とする教育と心理学の観点からの探求、日本人に合った英語教育のカリキュラムの開発・研究を行い、それによって新たな生き方を探求できる機会をシニア世代に提供している。また、英語を習得することによる新たな視点の構築を研究している。



篠崎哲雄 工学博士
CoReCo研究所 東京電機大学非常勤講師

人間の内省活動に関連する心理学分野、人工知能関連分野の研究している。具体的にはプロジェクトマネジャーの内省行動がどの様なスキル向上に効果があるかを明らかにする研究、及び内省行動を促進するコンピュータによる対話技術の研究を行っている。

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